
今回は、デビットカード20枚以上を保有する筆者が「デビットカード」について、できるわけわかりやすく解説します。
目次
デビットカードとは?

Wikipediaによると
デビットカード(英: debit card 略語:デビカ)とは。預金口座と紐付けられた決済用カードである。金融機関(一般的に銀行)が発行し、このカードで決済すると代金が即時に口座から引き落とされる仕組み。「デビット」は英語で「借方」の意味。
出典:Wikipedia
三井住友銀行によると
デビットカードとは、ショッピングやご飲食時の支払にご利用いただけるカードのことです。
クレジットカードとは異なり、口座から即時引き落としされるのが特長です。
出典:三井住友銀行
JCBによると
後払いのクレジットカードとは異なり、
お支払い金額がその場で預金口座から引き落とされるカードです。
出典:JCB
筆者が「デビットカードとは?」を解説するとしたら
デビットカードとは
「VISA」や「JCB」の加盟店でショッピングや飲食店で利用できる銀行口座に連動した決済用のカードのこと。
クレジットカードとの違いは、連動した銀行口座から「即時(リアルタイム)」で引き落とされるもの
と言えるでしょう。
デビットカードの特徴は、クレジットカードと比較しながら解説するとわかりやすいのですが・・・
クレジットカードも、デビットカードも
使えるお店は、ほぼ同じ
ただし
引き落としのタイミングが違う
ことが大きな特徴となっています。
- クレジットカード → 1カ月後~2カ月後に銀行口座から引き落とし
- デビットカード → リアルタイム(支払いのその場)で銀行口座から引き落とし
という違いがあるのです。

この違いが「クレジットカード」と「デビットカード」の様々な違いを生み出しているのです。
「クレジットカード」と「デビットカード」の違い

違いその1.発行する会社が違う
「VISA」「JCB」などのマークがあることで、「クレジットカード」も、「デビットカード」も、同じ会社が発行していると思っている方も多いのですが・・・
- クレジットカードを発行するのは「クレジットカード会社」
- デビットカードを発行するのは「銀行」
という違いがあります。
クレジットカード会社は、銀行に口座引き落としを依頼するので、銀行には即時引き落としサービスなどはなく、1カ月~2カ月のタイムラグが発生してしまうのです。
違いその2.使える加盟店の種類が違う
2019年時点では
日本でのデビットカード発行の乗り出している国際ブランドは
- 「VISA」
- 「JCB」
のみです。
日本でのクレジットカードを発行している国際ブランドは
- 「VISA」
- 「MasterCard」
- 「JCB」
- 「AMERICAN EXPRESS」
- 「Diners Club」
- 「UnionPay」
があります。
違いその3.デビットカードだけ利用できない支払いがある
クレジットカード → 1カ月後~2カ月後に銀行口座から引き落とし
デビットカード → リアルタイム(支払いのその場)で銀行口座から引き落とし
という大きな違いがあります。
もし、仮にデビットカードで支払いをしようとしたときに
支払額 > 口座残高
の場合は、決済端末がエラーをだし、支払いが完了されないのです。
店頭での買い物であれば

と言われるだけで別の支払い方法をとれば良いのですが・・・
- 携帯電話などの毎月の引き落としのサービス料金
- 高速道路で自動決済されるETC料金
・・・
などは、支払い方法を変更するタイミングがありません。
そのため、一部の支払いでは
- クレジットカード:使える
- デビットカード:使えない
という違いが出てきてしまうのです。
デビットカードが利用できない支払い先
業種 | 企業など |
---|---|
ガソリンスタンド | 各ガソリンスタンド |
有料道路 | 各有料道路 |
ケーブルTV | 近鉄ケーブルネットワーク |
iTS COM | |
ベイコム | |
ビック東海 | |
TOKAIコミュニケーションズ | |
大分ケーブルテレコム | |
CTBメディア | |
J:COM | |
愛媛CATV | |
プロバイダー | AOL |
インターリンク | |
QTNET-BBIQ | |
つなぐネットコミュニケーションズ | |
ドスパラ(回線事業) | |
@TCOM | |
@nifty | |
BIGLOBE | |
ケイ・オプティコム | |
hi-ho | |
SANNET INTERNET | |
U-netSURF | |
イーアクセスADSL | |
ASAHIネット | |
BB.excite | |
ぷらら | |
楽天ブロードバンド | |
TikiTikiインターネット | |
ドリーム・トレイン・インターネット | |
EDIONクオルネット | |
IIJ(インターネットイニシアティブ) | |
Hi-Bit | |
VISION DATA CARD | |
Knet | |
インフォサキュウ | |
ISAO IPフォン | |
AKINA-NET | |
Info Sphere 利用料 | |
famille | |
九州通信ネットワーク(OTNet) | |
MACHINORI CHARGE | |
ワンダーネット | |
au one net | |
TOPPA! | |
GMOとくとくBB | |
So-net | |
OCN(NTTコミュニケーションズ) | |
通信 | nojima WiMAX |
BIC WiMAX | |
DIS モバイル | |
リンクライフ | |
ワイヤレスゲート | |
YAMADAモバイル | |
UQ WiMAX/UQ mobile | |
日本通信b-mobile | |
REAL MOBILE | |
Wi2 SERVICE | |
インターネットネットエイジ | |
88モバイル | |
BMOBILE | |
MOBELL(03)4550-1525 | |
Y! Mobile | |
U-Mobile | |
ECナビケータイ | |
フリーテル | |
YAIRMOBILE(YAMADA Air Mobile ) | |
スマOFF(AND Market) | |
G Phone | |
LEQUIOSmobile | |
ONLY SERVICE | |
楽天モバイル | |
@モバイルくん | |
PEPABO wimax | |
Giga Media | |
Fiimo | |
MEGA EGG | |
もしもシークス(エックスモバイル) | |
スマモバ | |
EXPO | |
Webサービス | YAMADA SIM PLUS |
f Phone | |
SORACOM | |
アイストリーム | |
LINEモバイル | |
RaCouponWiMAX | |
KT-WiMAX | |
ロケットモバイル | |
カシモ | |
レジェンドプロデュース | |
民事法務協会 | |
Fujisan.co.jp | |
GOO ID USAGE FEE | |
エキサイト | |
THE RESPONSE | |
エックスサーバー | |
G-search | |
ヤフージャパン | |
お名前ドットコムレンタルサーバー | |
BBSS | |
トラベルヴォイス | |
DeNA | |
まぐまぐ | |
BIT WAY | |
777タウンドットネット | |
U-NEXT | |
Laxus.co | |
飲料水宅配 | フレシャス |
ファインスプリングス | |
クリティア(ウォーターサーバー) | |
プレミアムウォーター | |
トーエルハワイウォーター | |
オークション | モバオク利用料 |
音楽配信 | FeBe |
各種会費 | ソフマッププレミアムクラブ |
機内販売 | 飛行機の機内販売サービス |
決済サービス | Doレジ |
e-bay(セカイモン) | |
決済代行 | おさいぽ! |
生命保険 | ライフネット生命保険 |
損害保険 | アメリカンホーム保険 |
駐車場 | タイムズ駐車場 |
鉄道系電子マネー | SAPICA |
SAPICAオートチャージ | |
SMART ICOCA(ご購入・チャージ) | |
電話サービス | 楽天コミュニケーションズ |
G-Call電話サービス | |
動画配信 | ユーネクスト |
ひかりTV利用料 | |
アクトビラ | |
ニコニコプレミアム | |
Gyao | |
楽天ショウタイム | |
ツタヤガラパゴス | |
NETFLIX | |
ネット通販 | MOSHIMO |
フェイス | |
ジャストシステム ダイレクト販売 | |
放送受信料 | スカパー |
WOWOW | |
レンタル | ぽすれん |
ツタヤディスカス | |
その他 | HERJOLFUR-EIMSKIP |
Polypureオンラインショップ | |
海外投資(*)や投機、賭博等を取り扱う加盟店 | |
公序良俗に反する商品・サービスを取り扱う等、当社が適当でないと判断する加盟店 | |
FX、バイナリーオプション、投資信託、保険等の金融商品の購入 |
違いその4.ポイント還元率が違う
デビットカード → リアルタイム引き落とし
- 支払い方法は「一括払い」のみ
クレジットカード → 1カ月後~2カ月後に銀行口座から引き落とし
支払い方法は
- 一括払い(一回払い)
- 二回払い
- 分割払い
- ボーナス払い
- リボ払い
などが選べます。
クレジットカードで「分割払い」「ボーナス払い」「リボ払い」などを利用すると、利息をクレジットカード会社に支払う必要があります。
デビットカードでは「一括払い」しか選べません。
どういうことかというと
クレジットカードを発行しているクレジットカード会社は
- 加盟店手数料
- 年会費
- 利息
- キャッシング手数料
という収益がありますが
デビットカードを発行している銀行の場合は
- 加盟店手数料
- 年会費(ほぼ無料のものが多い)
という収益しかないのです。
そのため、還元できる原資がデビットカードの方が少なく、顧客へ還元できるポイント還元率(キャッシュバック率)も低くならざるを得ないのです。
- クレジットカードの一般的なポイント還元率:1.0%
- デビットカードの一般的なポイント還元率(キャッシュバック率):0.5%
違いその5.審査が違う
クレジットカードの場合は
- クレジットカード → 1カ月後~2カ月後に銀行口座から引き落とし
ですが
加盟店には、クレジットカード会社が「立替え」をして利用代金を支払っているのです。
デビットカード → リアルタイム(支払いのその場)で銀行口座から引き落とし
であり
「支払額 > 口座残高」の場合は、支払いが完了しません。
つまり、「立替」が発生しないのです。
ただし、銀行は「反社会的勢力」などとの付き合いはできないので、
- 住所不定でない
- 反社会的勢力ではない
などの基本的な確認は必要になります。
と認識して間違えありません。
違いその6.利用開始年齢が違う
クレジットカードの場合は
- 18歳以上(高校生を除く)
が発行できるものです。
高校を卒業していない間は「返済能力がない」と判断されるため、高校卒業しなければ、クレジットカードは作れないのです。
デビットカードの場合は
- 15歳以上(中学生を除く)
が発行できるものです。
デビットカードの場合は、預金残高分しか利用できないので、高校生でも発行できる仕組みとなっています。

違いその7.限度額が違う
クレジットカードの場合は
クレジットカード会社が立て替えるため「貸し倒れリスク」があるので
審査の結果、その人のクレジットスコア(過去のクレジットカードなどの利用履歴)や収入、勤務先などを勘案して、ショッピング限度額、キャッシング限度額が決定されます。
一般的には50万円~100万円の限度額が設定されます。
デビットカードの場合は
と考えて良いでしょう。
デビットカードごとに
- 1日の利用限度額
- 1カ月の利用限度額
が設定できるのですが
ご利用限度額変更画面で変更可能
設定可能額:0~500万円(1万円単位)
というように、ある程度高額な限度額が設定されています。
デビットカードでは、いくら限度額が高く設定されていても、口座の預金残高以上には利用できないので
というイメージなります。
また、限度額は自分で「1日の利用限度額」「1カ月の利用限度額」を設定することができます。
これは「使いすぎ」を防止するためです。
「クレジットカード」と「デビットカード」の様々な違い比較
比較項目 | デビットカード | クレジットカード |
---|---|---|
発行主体 | 銀行 | クレジットカード会社 |
使える国際ブランド | Visa、JCB、J-Debit | Visa、Mastercard、JCB、AMEX、diners、Unionpay |
ポイント還元率 | 0.0%~0.5% | 0.5%~1.5% |
還元方法 | キャッシュバック型が多い | ポイントプログラムが多い |
支払いタイミング | 決済時にリアルタイムで紐づいた口座から引き落とし | 1カ月~2か月後に登録口座から引き落とし |
優待特典 | ほぼない | カードごとにある |
審査 | 審査なし(口座が作れる方なら発行可能) | 審査あり |
利用できる方 | 中学生を除く15歳以上の方 | 高校生を除く18歳以上の方 |
使えないケース | 継続支払い、一部店舗 | なし |
使ったからわかるデビットカードの本当のメリットとは?

メリットその1.キャッシュレス決済で時間短縮になる
最大のメリットは
どこでもキャッシュレスで利用できる
という点にあります。
クレジットカードも、同様の機能はありますが、口座残高以上に使いすぎてしまうリスクがあるので、すべてクレジットカード決済を利用するというのに抵抗がある方も少なくありません。
しかし、デビットカードであれば、利用限度額も自分で設定できるので躊躇なく「キャッシュレス」で決済が可能になります。
筆者の場合
「Apple Pay」「PayPay」に登録しているので、ほとんどの決済は「スマホ決済」です。
対応していない場合にのみ、デビットカードを提示します。
デビットカードが使えない場合は、クレジットカードを提示します。
- コンビニに行く機会が多い方
- タクシーに乗る機会が多い方
- ショッピングの機会が多い方
の場合、待ち時間を1分短縮できただけで、日々の使える時間が増えるはずです。
- 財布もいらず、ケータイのみで外出できる
- 行列ができている場合に並んでいる人を気にしないで済む
のですから、ストレスフリーで買い物をすることができます。
メリットその2.キャッシュバックだから良い
デビットカードは
- ポイント付与型
- キャッシュバック型
に分かれます。
筆者が使っているのは「キャッシュバック型」のデビットカードですので
クレジットカードのポイントのように
- ポイントを使わなければならない
- ポイントは使わなければ失効してしまう
というプレッシャーや
- いざポイントを使おうとすると欲しいものがない
という悩みがないのです。
毎月、勝手にデビットカードの利用額の0.5%~1.0%がキャッシュバックされるため、自動で「お得」になるのです。
メリットその3.現金の必要額が減るため、ATM手数料の出費が減る
今までは
- 銀行のキャッシュカードで定期的に現金を引き出して、買い物に使う
というルーティーンでしたが
今では
- 基本的な支払いは「デビットカード」
- 使えない場合は「クレジットカード」
- どちらも使えない場合に「現金」
ですから、「現金」を利用するケースはほとんどないのです。
現金を使う機会が減れば、ATMの利用回数が激減します。
時間外ATMの手数料、コンビニATMの手数料がなくなる、減少することは大きなメリットです。
とくにネット銀行のデビットカードであれば、コンビニATMも月○回まで無料になるので、AtM手数料はゼロにすることも可能です。
メリットその4.利用額がWEB明細に残る
クレジットカードの場合は
- 「利用した日」と「引き落とされた日」が違う
- クレジットカードの明細と銀行口座の明細が違う
ので、照合するのが手間なのです。
デビットカードの場合は
利用した日に、利用した金額が、銀行口座から引き落とされる
仕組みですので
のようなものになります。
使ったからわかるデビットカードの本当のデメリットとは?

デメリットその1.使えない支払いがあるため、クレジットカードも、現金も必要
デビットカードは前述した通りで、使えない支払いがあります。
そのため
デビットカードが使えないところでは
- クレジットカード
- 現金
で会計をしなければならないのです。
コンビニに行く
百貨店に行く
のであれば
デビットカードを搭載したスマホ
のみを持っていれば、支払いに事足りますが・・・
知らないお店
に行くときは
- クレジットカード
- 現金
も、念のため持っていないと、支払いができないリスクがあるのです。
デメリットその2.「お得」を最大限に使うならクレジットカードの方が良い
筆者の場合は
多少還元率が下がっても、キャッシュバックの方が良い
ということから
デビットカードを利用していますが・・・

というのであれば
クレジットカードの方が有利です。
- マイルを貯めたい
- ポイントを貯めたい
のであれば、クレジットカードを利用すべきです。
まとめ
デビットカードとは
- 「VISA」や「JCB」の加盟店でショッピングや飲食店で利用できる銀行口座に連動した決済用のカードのこと。
- クレジットカードとの違いは、連動した銀行口座から「即時(リアルタイム)」で引き落とされるもの
です。
デビットカードとクレジットカードの最大の違いは「引き落としタイミング」の違いです。
- クレジットカード → 1カ月後~2カ月後に銀行口座から引き落とし
- デビットカード → リアルタイム(支払いのその場)で銀行口座から引き落とし
「クレジットカード」と「デビットカード」の違い
- 違いその1.発行する会社が違う
- 違いその2.使える加盟店の種類が違う
- 違いその3.デビットカードだけ利用できない支払いがある
- 違いその4.ポイント還元率が違う
- 違いその5.審査が違う
- 違いその6.利用開始年齢が違う
- 違いその7.限度額が違う
使ったからわかるデビットカードの本当のメリットとは?
- メリットその1.キャッシュレス決済で時間短縮になる
- メリットその2.キャッシュバックだから良い
- メリットその3.現金の必要額が減るため、ATM手数料の出費が減る
- メリットその4.利用額がWEB明細に残る
使ったからわかるデビットカードの本当のデメリットとは?
- デメリットその1.使えない支払いがあるため、クレジットカードも、現金も必要
- デメリットその2.「お得」を最大限に使うならクレジットカードの方が良い
デビットカードにも、クレジットカードにも、メリットデメリットがあり、どちらか一方を選択するものというよりは併用して、両者の良いとこどりを狙うものと考えましょう。そのためには、正確にデビットカードとクレジットカードの違い、メリットデメリットを知る必要があるのです。
「デビットカードとクレジットカードの違いがわからない。」
「デビットカードをできるだけ簡単に教えてほしい。」
・・・