デビットカードの作り方完全ガイド

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「デビットカードを作りたい!しかし、どうやって作ればいいのか?」

いまいちピンときてないという方は少なくありません。

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「クレジットカードの場合は、年収を証明する書類などが必要ですが、デビットカードを作る時にはどんな書類を使うのでしょうか?」
「テレビCMでは楽天デビットカードは「簡単に作れるんです!」と言っていますが、何が簡単なのでしょうか?」

デビットカードはクレジットカード同様に、カード一枚で買い物を済ませられるカードです。しかし、その買い物の仕組みはクレジットカードとは全く異なります。

簡単に作れるからと言っても、その仕組みを知らなければ、デビットカードを使いこなすことはできません。

今回は、デビットカードの作り方と、デビットカードの仕組みについて詳しくまとめていきます。

デビットカードの作り方その1~まずはデビットカードを選ぶ

デビットカードの作り方その1~まずはデビットカードを選ぶ

デビットカードを作る際に、まずはデビットカードの種類を選ばなくてはなりません。

デビットカードは種類によっては使い勝手のいいものや、あまり使い所が無いデビットカードもあります。

ここからは、デビットカードの選び方について解説していきます。

デビットカードを選ぶ基準とは?

デビットカードを選ぶ基準としては「ポイントプログラムorキャッシュバックの額が多い事」が挙げられます。

デビットカードには、購入やサービスで使った金額に対してポイントが付くタイプと、ポイントではなく、キャッシュバックが付いている2つのタイプに分けられます。

なぜこのように二つのタイプが存在するのかというと、発行している金融機関が関係しています。

クレジットカードを発行しているのは、基本的にカード会社が発行しています。

デビットカードの発行元は、銀行などの金融機関であるため、ポイントを付与しても、ポイント自体を使える場所が少ない場合があります。

商品券やマイルといった全国的に利用できるものに換金できるポイントサービスを展開している金融機関もあります。

楽天デビットカードの場合は特殊で、発行元は楽天銀行ですが、その利用金額に応じてポイントが付くサービスを展開しています。

楽天銀行の運営元である株式会社楽天が、ショッピングサイトや動画サービスなど、多岐に渡るサービスを展開しているからこそ、ポイントプラグラムが円滑に周り、デビットカード保有者を増やしているのが現状です。

デビットカードには年会費無料のものと有料のものがある

ポイントプログラムの還元率や、キャッシュバックの還元率の大きさだけでデビットカードの種類を選ぶのは少し早計です。

それ以外に見なくてはならないポイントが「年会費」の有無です。

デビットカードは基本的に年会費無料の物が多いですが、年会費有料の物と比べると、ポイント還元率や、キャッシュバック率に大きな差があるものも存在します。

例えば、先ほど挙げた楽天デビットカードで見てみましょう。

楽天デビットカードには年会費永年無料の「楽天デビットカードJCB」と年会費が952円の楽天デビットカードVISA」、そして年会費2,857円の「楽天ゴールドデビットカードVISA」の3種類があります。

楽天デビットカーJCBでは「永年無料」ということですが、この「永年無料」というのには理由があります。

デビットカードには初年度無料で2年目以降からは年会費を支払わなければならないデビットカードも存在します。

楽天デビットカードJCBは永年無料ですので、2年目以降も年会費は無料です。

話を戻しましょう。

年会費が無料のJCBと、年会費に差があるVISAとゴールドデビットカードVISAのポイント還元率を見てみます。

カード名年会費ポイント還元率
楽天デビットカードJCB永年無料1,000円10P:還元率(1.0%)
楽天デビットカードVISA952円1,000円2P:還元率(0.2%)
楽天ゴールドデビットカードVISA2,857円1,000円5P:還元率(0.5%)

年会費が無料のJCBでは1.0%のポイント還元率なのに対し、VISAは0.2%、0.5%の還元率になっています。

楽天がJCBと提携していることで、VISAとポイント還元率に差が出てしまっています。

年会費とポイントだけに注目すると、どうしてもVISAデビットに分が悪いですが、VISAブランドは海外で使うことが多い場合に真価を発揮します。

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JCBも国際ブランドとして知名度は高いですが、VISAに比べると使えるお店がまだまだ少ないです。海外旅行などでデビットカードを使う場合には、VISAの方がいいでしょう。

ゴールドデビットカードVISAは通常のデビットカードVISAに比べてポイント還元率が0.3%高くなっています。

それ以外にもショッピング保険や楽天サービスでの特典、海外利用サポート24時間日本語サービスなどが付いてきます。

使い方によって申し込むカードを変える必要があるということですね。

ちなみに楽天デビットカードは、この3種類の内、どれか1枚しか申し込めません。楽天での買い物用にJCB、海外旅行用にVISAということができませんので注意しましょう。

他の金融機関でも同様です。

JCBかVISAのどちらかを選ぶ必要があるのは、デビットカードを作る上で重要なポイントです。

デビットカードの作り方その1まとめ

  • デビットカードを選ぶ際には「ポイント還元率」と「キャッシュバック還元率」を見る
  • デビットカードには「年会費」がかかるものもある。
  • デビットカードのブランドはJCBかVISAのどちらかを選ぶ必要がある。

年会費別デビットカード一覧

ここでは年会費別にデビットカードを紹介していきます。

デビットカードを発行している金融機関とデビットカード名、そして年会費に関して一覧表にしています。

銀行名デビットカード名初年度年会費2年目以降の年会費
楽天銀行楽天デビットカードJCB0円※永年無料0円
楽天デビットカードVISA952円952円
楽天ゴールドデビットカードVISA2,857円2857円
PayPay銀行Visaデビットカード0円0円
三井住友銀行SMBCデビットカード(VISA)0円0円
ソニー銀行Sony Bank WALLTE0円0円
スルガ銀行SURUGA VISAデビットカード0円0円
みずほ銀行みずほJCBデビット0円1,000円
りそな銀行りそなVISAデビットカード0円1,000円
VISAデビットカードオリジナル0円500円
セブン銀行JCBデビット付きキャッシュカード0円0円
三菱UFJ銀行三菱UFJ-VISAデビット0円0円
住信SBIネット銀行Visaデビット付きキャッシュカード0円0円

ネットバンクは、基本的に年会費が無料の所が多いです。

デビットカードのコストパフォーマンスを考えると、ネットバンクを中心に選んでみてもいいのではないでしょうか?

メガバンクでは三井住友銀行のSMBCデビットカードが年会費無料です。

VISAブランドの上、年会費無料でポイント還元率が0.5%ですので、楽天銀行のゴールドデビットカードVISAに匹敵します。

ただ、ポイント還元率という点で考えると、楽天デビットカードの場合、楽天サービスを利用すればするほど、ポイント還元率が上がっていき、最終的には、一番還元率が低い楽天デビットカード(VISA)でさえも7%~7.5%にまで跳ね上がります。

楽天のサービスを日常的に使っているのであれば、ぜひ作っておきたいカードです。

デビットカードの作り方その2~銀行口座を開設する

デビットカードの作り方その2~銀行口座を開設する

デビットカードは基本的に金融機関が発行しているキャッシュカードと一緒になっています。

そのため、デビットカードを作る前には、銀行口座を開設しなくてはなりません。ここでは銀行口座の開設について解説していきます。

デビットカードには銀行口座が不可欠

もう一度繰り返しになりますが、デビットカードは、銀行口座にお金が入っていないと使えないカードです。

銀行口座を開設しないで、デビットカードだけを発行することはできませんので覚えておきましょう。

最近はVISAデビットやJCBデビットを扱う金融機関が右肩上がりで増えてきています。

自分が既に持っている銀行口座でデビットカードが作れないかを確認しておいてもいいでしょう。

年会費やポイント還元率、キャッシュバック還元率が自分に合っているのであれば、そのままデビットカードの申し込みだけで発行することができます。

銀行口座の作り方

銀行口座の作り方は、窓口に行って作るパターンと、インターネットで申し込み、必要書類を後から送付するパターンに分けられます。

銀行によって必要書類が異なる場合があるため、事前にネットで確認するか、作りたい銀行に直接電話をして確認してもいいでしょう。

インターネットで申し込む場合には、必要事項を入力し、申し込みボタンをクリックした後に、銀行から送られてくる必要書類を送付する封筒(銀行によっては、ユーザー自身で封筒を用意して送る場合もある)に身分証明書のコピーなどを入れて送ります。

日本に在住しているのではあれば、すぐに手続きが始まりますが、外国人の場合は、持っているビザによって銀行口座が作れない場合もあります。

デビットカードの作り方その2まとめ

  • デビットカードを作成するには、銀行口座の開設が最低限必要
  • 銀行口座の開設方法は銀行によって必要書類が異なる。外国人はビザの種類によっては銀行口座を開設できない場合がある

デビットカードの作り方その3~デビットカードを申し込む

デビットカードの作り方その3~デビットカードを申し込む

作りたいデビットカードを選び、金融機関の口座を開設したら、ようやくデビットカードの申し込みです。

ここではデビットカードを申し込む際に必要な書類や、注意事項について解説していきます。

デビットカードを発行している金融機関一覧(一例)

デビットカードを発行している金融機関の一覧を表にしました。

国際ブランドであるJCB,VISAの有無も掲載しました。デビットカードを作る際の参考にしてください。

銀行名JCBVISA
楽天銀行
PayPay銀行×
ソニー銀行×
住信SBIネット銀行×
三菱東京UFJ銀行×
三井住友銀行×
みずほ銀行×
りそな銀行×
スルガ銀行×
イオン銀行×
セブン銀行×
北洋銀行×
大垣共立銀行×
千葉銀行(ちばぎん)×
近畿大阪銀行×
あおぞら銀行×

メガバンクである3行ではみずほ銀行のみJCBのデビットカードを発行していますね。

地方銀行は基本的に、JCBが多いようです。

デビットカードは金融機関店舗とインターネット受付がある

デビットカードは銀行口座開設と同様に、窓口受付とインターネット受付があります。

インターネットは、銀行口座開設の際にデビットカードの申し込みも同時に行ってくれる金融機関もあります。

窓口で申し込む場合も、銀行口座開設と同じタイミングでデビットカードの申し込みを行うこともできます。

作りたいデビットカードの銀行口座を持っていない場合、基本的に銀行口座開設とデビットカードの申し込みはセットだと考えてもいいでしょう。

デビットカードの申し込みで必要な書類とは?

必要書類は銀行口座開設の際に使う書類と同じものを使用します。大体以下の3点が必要になります。

  • 「身分証明書」などの本人確認書類
  • 住所を確認できる書類※身分証明書のみでOKの金融機関もある
  • 印鑑(印鑑が必要ない金融機関もある)

この3つを持っていれば、ほとんどの金融機関でデビットカードの申し込みができます。

ただ、金融機関や申し込む人の属性(年齢、国籍など)によって必要書類が変わってくる場合もあります。

これがあれば100%OKというわけではないため、事前に金融機関にデビットカードを作る際に必要な書類は何なのかということを確認すれば、間違いありません。

デビットカードには審査がない?

デビットカードは基本的にカード発行の際の審査がありません。ここでいう審査というのは、「与信審査」のことを指します。

デビットカードはクレジットカードと違い、支払いを銀行口座からダイレクトに行います。

クレジットカードは「与信」によって、使える上限額が決まっており、月ごとに決まった金額(分割払いの額)を引き落としされます。

デビットカードは与信ではないため、全てが一括払いで行われます。そのため、貸し倒れになる可能性のあるクレジットカードとは違い、与信審査が必要ありません。

ただし、与信機能が付いている場合は別です。

例えば、デビット機能に加えて、キャッシング機能(現金の借り入れ)が付いている場合には、クレジットカード同様に与信審査が行われ、申し込み者に返済能力があるかなどがチェックされます。

そうなると、銀行口座を作る場合の書類だけではデビットカードを作ることができません。申し込みしたいデビットカードをよく確認した上で申し込みを行いましょう。

デビットカードの作り方その3まとめ

  • 銀行口座開設とデビットカード申し込みはセットで考えよう
  • 窓口での申し込みとインターネットでの申し込みの2通りがある
  • デビットカード申し込み書類3種の神器「身分証明書」「住所確認書類」「印鑑」
  • デビットカードの申し込み書類の事前確認は必須。
  • 与信機能(キャッシングなど)が付いているデビットカードの場合は与信審査がある

デビットカードの作り方その4~デビットカードを受け取る

デビットカードの作り方その4~デビットカードを受け取る

デビットカードを申し込んで、受け取る時の注意について解説していきます。

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「デビットカードを受け取る際にはどんなことに気を付けるべきなのでしょうか?」

デビットカードが発行されるまでの時間

金融機関によって異なりますが、早い所では3営業日後に発送という所もあれば、受付から1週間~2週間かかる所もあります。

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基本的に、窓口ですぐに受け取ることはできませんので、覚えておきましょう。

海外旅行で使うためにデビットカードを作りたいと考えているのであれば、早めにデビットカードの申し込みをするようにしましょう。

デビットカードは海外で受け取ることもできませんし、海外から入金することもできませんので注意が必要です。

デビットカードは簡易書留で送られてくる

デビットカードは実店舗で申し込みをした場合でも、インターネットで申し込みをした場合でも「簡易書留」で送られてくるのが一般的です。

ポストに入れて終わりということにはなりません。

受け取りの際に、本人であることを確認するために、身分証などを配達員に提示しなくてはならない場合もあります。

銀行口座にお金がなければデビットカードは使えない

当たり前かも知れませんが、デビットカードは銀行口座にお金がないとデビットカードは意味を持ちません。

デビットカードが届いたら、まずは銀行口座に現金を入金して、デビットカードの利用ができるようにしておくことが重要です。

意外かも知れませんが、結構この作業を忘れてHELPデスクに連絡して恥ずかしい思いをしたという方も多いです。

気を付けましょう。

デビットカードの作り方その4まとめ

  • デビットカードが発行されるまでは早くても3営業日+配送時間。海外旅行で使う場合には注意
  • デビットカードは簡易書留で受け取らなくてはならない。本人確認が必要な場合もある
  • デビットカードを使う前に銀行口座にお金があるか確認しよう。意外と忘れがち。

簡単に作れて便利なデビットカードは持っておくべき一枚

デビットカードの作り方に関して解説してきました。

デビットカードはクレジットカードほど申し込みが複雑ではないため、簡単に発行できるものが多いです。

15歳以上からでも作れるデビットカードもあり、お小遣いの管理や、バイト料の管理にも便利ですね。

使う用途によってデビットカードを使い分けてもいいでしょう。

今回のコラムを参考にして、ぜひ使い勝手のいい自分だけの一枚を作ってみてはいかがでしょうか?


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