デビットカードの手数料を完全解説。ATM手数料や振込手数料が安くなるって本当?

皆さんはクレジットカードを持っていますか?毎月、毎年いくらぐらいの手数料を払っているかご存知ですか?

実は、クレジットカードは使っていないのに、持っているだけで手数料が発生するカードもあるのはご存知ですか?

クレジットカードのランクによっては、毎年高額な年会費を支払う場合もあります。

意外に、その年会費が家計を苦しめているということを体験しているはずです。

しかし、クレジットカードはカード一枚あれば、どんな商品やサービスでも支払いができるので、利用をやめることができないのが現状だと思います。

ではデビットカードはいかがですか?

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「え?クレジットカードよりも使い勝手が悪い?口座にお金がないと使えないから持っていても無駄?」

残念です。そのイメージはもはや過去の話です。

今回は、デビットカードの手数料を中心に、どれだけデビットカードでお得になるのかということを徹底的に解説していきます。

高額なクレジットカードの手数料に悩んでいる人は必見のコラムです!

クレジットカードに手数料はあるけどデビットカードにはない?

クレジットカードに手数料はあるけどデビットカードにはない?

クレジットカードには大きく分けて、以下の手数料があります。

  • 発行手数料
  • 分割手数料
  • 口座維持手数料

ここでは、クレジットカードとデビットカードの手数料について説明していきます。

発行手数料

クレジットカードを発行するための手数料で、カードの発行元であるカード会社によって金額が変わります

発行手数料は、クレジットカードで利用した金額を引き落とすための事務手数料などに充てられます。

また、初回以外ではカードを紛失した際の、再発行に伴う手数料が発生する場合もあります。

デビットカードには、基本的に発行手数料がかかりません。

元々金融機関が発行しているカードということもあり、口座への紐づけ事務処理などが銀行内部で完結してしまうため、余計な事務手数料が発生しません。

ただし、紛失に関するカードの再発行は、デビットカードを発行している金融機関によっては、1,000円程度発生しますので覚えておきましょう。

分割手数料・利息

クレジットカードで買い物をする場合、

  • 一括払い
  • 分割払い
  • リボ払い
  • ボーナス払い

から支払い方法を選択できます。

一括払いの場合は発生しませんが、分割払いやリボ払いの場合には、利用した金額や、残高に対する利子が発生します。

デビットカードは、クレジットカードと違い、一括払いでしか支払い回数を選ぶことができません。これは、クレジットカードとデビットカードの仕組みが、全く異なるためです。

クレジットカードで買い物をした場合、自分の口座から直接お金を支払うのではなく、クレジットカード会社が最初に一括で立て替え払いを行ないます。

その後に、クレジットカードの締め日に、期間中に利用した金額を集計し、指定の引き落とし日に口座からお金が支払われる仕組みです。

簡単に言うと、クレジットカード会社からお金を借りて支払い、その後で借りたお金を返済するということです。

デビットカードの使い方は、クレジットカードと同様にショップでカードを提示して、スキャンや、ICチップ読み取り機などでカード情報を照合して支払いを行います。

この支払うタイミングの時、クレジットカードはクレジットカード会社が立て替えますが、デビットカードの場合には、金融機関の口座の残高から直接引き落として支払われます。

残高が不足していると、商品を購入することはできません。

この支払い方法の違いが、分割手数料の有無に大きく関わっています。

口座維持手数料(年会費)

クレジットカードでは、口座維持手数料と呼ぶ場合と、年会費と呼ぶ場合があります。

どちらも同じ意味で、基本的に1年に1回だけ、決まった金額が口座から引き落とされます。

デビットカードにも、年会費が発生するカードがあります。

しかし、クレジットカードの年会費とデビットカードの年会費は、その使われる意味合いが大きく異なります。

クレジットカードの年会費は、基本的にカード情報を管理するための保守費用に充てられますが、デビットカードの場合、年会費が各種サービスに充てられています。

各種サービスとは、ポイント付与やキャッシュバック、ショッピング保険などの独自サービスです。

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デビットカードごとに付帯しているサービスは異なりますが、サービスを維持するための費用として使われる年会費ですので、クレジットカードの年会費とは使われ方が全く異なるということですね。

デビットカードには、入会費や年会費が無料というカードがほとんどです。

特に国際ブランドのJCBが発行しているデビットカードは、日本のデビットカード業界にかなり遅れて参入してきた経緯があり、先にデビットカード業界に参入したVISAに追いつくべく、ポイント還元率やサービスの質が高さで加入者を増やしているのが現状です。

年会費には、永年無料、初年度無料、ある一定の条件達成で無料、有料があり、カードによって異なります。

メガバンクが発行しているデビットカードは年会費が発生するカードが多いです。逆に地方銀行やネット銀行は年会費が無料のものが多いです。

それぞれのメリットやサービスを見極めて作るようにしましょう。

デビットカード年会費有料の場合のサービスは?

デビットカードの年会費が有料の場合に多く付帯しているサービスを少し紹介します。

ショッピング保険、不正利用補償(盗難補償)など

現金で買い物をした場合、決済を行った後に購入した商品を誤って落下させてしまい破損してしまったというときに補償されるサービスです。

特に有効なのが、海外での利用時です。

海外で珍しいものを購入して、飛行機などで帰国している最中に商品が破損してしまった場合などは、現金払いで購入したら泣き寝入りしてあきらめるしかありません。

ショッピング保険が付いたデビットカードで購入すれば、破損した商品の代金が補償として戻ってくる場合があります。

金額に上限がありますが、補償があるのとないのとでは、大きく違いますね。

不正利用や盗難補償も、防犯面では大いに役立つ所です。

特に、シニア世代の人達にとっては、ひったくりなどの犯罪被害にあう確率が高いことから、盗難補償や不正利用補償は必須のサービスと言えます。

補償期限や、限度額はショッピング保険と同じように設けられていますが、被害にあった後すぐに連絡すれば、使用を止め、被害にあった金額が補償されます。

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免責費用として、5千円程度の出費が必要な場合もありますので、カード発行元の金融機関に確認しておきましょう。

デビットカードを作るだけでATM手数料や振込手数料が無料になる!?

デビットカードを作るだけでATM手数料や振込手数料が無料になる!?

デビットカードの中には、作るだけでATM手数料や振込手数料が無料になるサービスもあります。

ここでは、金融機関の手数料がお得になるデビットカードについて解説していきます。

ATM手数料や振込手数料が無料になるとどのくらいお得になるのか?

ATM手数料の多くは、100円~300円程度の金融機関がほとんどです。

基本的には、ATMから引き出した際にかかる手数料がほとんどですが、金融機関によっては、お金を預けるだけなのに手数料が発生してしまうところもあります。

特に多いのがネット銀行です。

楽天銀行を例にしてみると、ATMで入出金する場合には、提携しているATM設置企業によって手数料が216円もしくは270円が発生します。

現金を引き出すだけでなく、預けるだけでも手数料が発生してしまうのは、かなりのデメリットと言えます。

また、振込手数料も同様で、特に他行への振込はATM手数料と同等、もしくはそれ以上であることが多いです。

相手の銀行によっても変わりますが、500円以上の振込手数料が差し引かれる場合もあります。

デビットカードを持っていれば、現金を持ち歩かなくても済みますし、なによりATMから現金を引き出して利用する必要もありません。

入出金手数料や振込手数料は、回数を重ね、年間を通して考えると結構大きな出費になります。

1カ月に3回の出金と2回の入金をするだけでも楽天銀行であれば、1000円以上の出費になってしまいます。

年間で考えると12,000円と、かなり大きな出費ということがわかります。

ATM手数料や振込手数料が無料になるおすすめデビットカード

やむなく現金が必要になったり、振込作業が必要になった場合、デビットカードを持っているだけで、ATM利用手数料や振込手数料が制限回数付きで無料になるものもあります。

そんなお得なデビットカードが、メガバンクである「みずほ銀行」が発行している「みずほ銀行JCBデビットカード」です。

デビットカードを作るだけで、みずほマイレージクラブに加入することができ、みずほ銀行ATM、イオン銀行ATMからの時間外入出金手数料が無料になります。

また、コンビニの時間外ATM利用手数料(イーネット、ローソン、セブン銀行)が付き4回まで無料、みずほ銀行本店・支店への振込手数料が無料(みずほ銀行ATM・イオン銀行ATM・みずほダイレクトから振込が対象)になります。

他にもネット銀行の、

  • ソニー銀行
  • PayPay銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • GMOあおぞらネット銀行

も、ATM手数料や振込手数料が回数制限付きで無料になります。

手数料の部分も加味したうえで、デビットカードを検討してみてはいかがでしょうか?

ATM手数料無料・振込手数料無料のデビットカード

ATM手数料無料・振込手数料無料のデビットカード

ここからは、ATM手数料・振込手数料が一定回数無料になるデビットカードを紹介していきます。

年会費永年無料のデビットカード

年会費が2年目以降も発生しない代表的なデビットカードは以下です。

  • SMBCデビット(三井住友銀行)
  • セブン銀行デビット付きキャッシュカード(セブン銀行)
  • SonyBankWALLET(ソニー銀行)
  • 住信SBIネット銀行Visaデビット付きキャッシュカード(住信SBIネット銀行)
  • 楽天デビットカードJCB(楽天銀行)
  • イオン銀行CASH+DEBIT/イオンデビットカード(イオン銀行)
  • JNBVisaデビットカード(PayPay銀行)
  • あおぞらキャッシュカード・プラス(あおぞら銀行)
  • 北國Visaデビットカード/クラシックカード
  • SURUGAVisaデビットカード
  • 楽天デビットカード(JCB)

JCBは無料ですが、VisaデビットカードとVisaデビットゴールドカードは、年会費が初年度から発生しますので、国際ブランドを選ぶ際に注意が必要ですね。

ATM手数料・振込手数料が一定数無料になるデビットカード

ATM手数料や振込手数料が、一定回数無料になるものも存在します。

基本的には、デビットカードを発行している金融機関のステージや、ランクなどに左右されることが多いです。

デビットカードのメリットとして、現金と同じように決済できることが挙げられますが、ガソリンスタンドや高速道路の利用料金などは、デビットカードで決済することができません。(できるデビットカードもある)

目的に応じて現金を手元に確保しておくためにも、ATMの手数料無料回数を把握した上で利用することが、お得な節約技になるという事です。

ATM手数料や振込手数料が無料になるデビットカード

みずほ銀行「みずほJCBデビットカード」

デビットカードを作ることで、ATM手数料や振込手数料が無料になるカードです。

年会費が初年度無料で、2年目以降1,000円が発生しますが、年一回以上の利用で無料になります。

みずほJCBデビットカードを発行することで、別に加入できる「みずほマイレージクラブ」の特典をフルに受けられるようになります。

みずほマイレージクラブでは、みずほ銀行ATM、イオン銀行ATMの時間外手数料が回数無制限で無料です。コンビニATMの利用手数料・時間外手数料が月4回まで無料です。

みずほ銀行本店、支店宛の振込手数料が無料と、かなりお得に使えるようになります。

振込手数料の無料に関しては、みずほ銀行のATM、イオン銀行のATM、みずほダイレクトからの振込が対象になります。

イオン銀行で振込をした際に、一時的に手数料が取られますが、翌営業日付けで口座に返金される仕組みになっています。

デビットカード年会費/手数料無料回数/キャッシュバック・ポイント付与還元率一覧表

ここまで紹介してきた各デビットカードの情報を一覧表にしましたので、デビットカードを作る上での参考にしてくださいね。

初年度年会費(税別)国際ブランド2年目~年会費(税別)ATM利用手数料無料回数振込手数料無料回数キャッシュバック還元率下限キャッシュバック還元率上限ポイント還元率下限ポイント還元率上限
三菱UFJ-VISAデビットVISA1,000円1,000円0.20%0.50%
みずほJCBデビットJCB0円コンビニ4回
イオン銀行時間外無料
同行宛無料1,000円0.20%0.20%
SMBCデビットVISA0円0円0.25%0.25%
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードVISA0円月2回~15回月2回~15回0円0.60%
Sony Bank WALLET(Visaデビットカード)VISA0円月4回~月2回0円0.50%2.00%
イオンデビットカードVISA0円月1回実質無料0円0.50%
イオン銀行CASH+DEBITJCB0円0円0.50%
VisaデビットカードVISA0円月1回三井住友宛無料0円0.00%1.00%0.20%
楽天銀行デビットカード(JCB)JCB0円0回~7回0回~3回0円0.20%1.00%
楽天銀行ゴールドデビットカード(Visa)VISA2,857円0回~7回0回~3回2,857円0.50%
楽天銀行デビットカード(Visa)VISA952円0回~7回0回~7回0回~3回952円0.20%
セブン銀行デビット付きキャッシュカードJCB0円0円0.50%
山口銀行ワイエムデビットJCBカード/一般カードJCB0円山口銀行・北九州銀行・もみじ銀行
時間外利用手数料無料
1,250円0.50%
OKBデビット(JCB)JCB1,000円1,000円0.50%
山口銀行ワイエムデビットJCBカード/ゴールドカードJCB10,000円山口銀行・北九州銀行・もみじ銀行
時間外利用手数料無料
10,000円0.50%
北國Visaデビットカード/クラシックカードVISA0円0円0.50%
もみじ銀行ワイエムデビットJCBカード/ゴールドカードJCB10,000円山口銀行・北九州銀行・もみじ銀行
時間外利用手数料無料
10,000円0.50%
もみじ銀行ワイエムデビットJCBカード/一般カードJCB0円山口銀行・北九州銀行・もみじ銀行
時間外利用手数料無料
1,250円0.50%
りゅうぎんVisaデビットカードVISA0円500円0.20%0.20%
北國Visaデビットカード/ゴールドカードVISA0円5,000円1.00%
ちばぎんスーパーカード<デビット>ゴールドJCB10,000円月3回~全て無料
※ランクによる
10,000円0.50%
ちばぎんスーパーカード<デビット>JCB0円月3回~全て無料
※ランクによる
1,250円0.50%
SURUGA VisaデビットカードVISA0円0円0.20%0.20%
北洋-JCBデビットJCB0円500円0.50%
りそなVisaデビットカード<オリジナル>VISA0円500円0.50%
りそなVisaデビットカードVISA0円1,000円
近畿大阪VisaデビットカードVISA0円1,000円
近畿大阪Visaデビットカード<オリジナル>VISA0円500円0.50%
あおぞらキャッシュカード・プラスVISA0円0円0.25%1.00%
りそなVisaデビットカード<オリジナル>VISA0円500円0.50%
りそなVisaデビットカードVISA0円1,000円
北九州銀行ワイエムデビットJCBカード/一般カードJCB0円山口銀行・北九州銀行・もみじ銀行
時間外利用手数料無料
1,250円0.50%
北九州銀行ワイエムデビットJCBカード/ゴールドカードJCB10,000円山口銀行・北九州銀行・もみじ銀行
時間外利用手数料無料
10,000円0.50%
ほくぎんJCBデビットJCB0円1,000円0.50%
OnlyOneデビットJCB0円1,000円0.50%
おきぎんJCBデビットカードJCB0円500円0.50%
京銀JCBデビットJCB0円1,250円0.50%
めいぎんJCBデビットJCB0円1,000円0.50%
熊本銀行Debit+/一般カードJCB0円1,250円0.25%0.25%0.50%
77JCBデビット/ゴールドカードJCB10,000円10,000円0.25%0.25%0.50%
77JCBデビット/一般カードJCB1,250円1,250円0.25%0.25%0.50%
親和銀行Debit+/ゴールドカードJCB10,000円10,000円0.50%0.50%1.00%
熊本銀行Debit+/ゴールドカードJCB10,000円10,000円0.50%0.50%1.00%
親和銀行Debit+/一般カードJCB0円1,250円0.25%0.25%0.50%
ふくぎんVisaデビットカードVISA0円1,000円0.25%0.25%
道銀VisaデビットVISA0円500円0.30%0.30%
ひめぎんJCBデビットJCB0円1,250円0.50%
東邦Alwaysデビットカード<JCB>/一般カードJCB0円コンビニATM手数料月3回まで無料。2年目は利用状況次第で継続1,250円0.50%
東邦Alwaysデビットカード<JCB>/ゴールドカードJCB10,000円コンビニATM手数料月3回まで無料10,000円0.50%
福岡銀行Debit+(デビットプラス)JCB0円コンビニATM手数料月3回まで初年度無料。2年目以降もマイバンク30ポイント以上で無料1,250円0.25%0.50%0.50%
福岡銀行Debit+(デビットプラス)ゴールドカードJCB0円コンビニATM手数料月3回まで初年度無料。2年目以降もマイバンク30ポイント以上で無料10,000円0.50%1.00%1.00%
ほくぎん Visa デビットVISA0円1,000円0.25%0.25%
JOYO CARD Debit(常陽カードデビット)VISA0円1,000円0.20%0.20%
西日本シティ銀行NCBデビット-JCBJCB0円1,000円0.50%
西日本シティ銀行NCBデビット-VISAVISA0円1,000円0.25%0.25%
紀陽JCBデビットカードJCB1,000円1,000円0.50%

デビットカードは年会費とメリットを比較して選ぶべし!

デビットカードの手数料について解説してきました。

デビットカードを選ぶ際には、発行元の金融機関で発生する手数料やポイント還元率などを加味して検討するべきです。

どのデビットカードが、自分のライフスタイルに合致するのかを判断して、お得なデビットカード利用をしたいものです。

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おすすめはネット銀行のデビットカードです。

ポイント還元率や、特典内容が充実しているものが多いため、初めてデビットカードを作るのであれば、最初の1枚はネット銀行で作ることをおすすめします。

もちろん手数料無料で、高還元率、特典満載のカードですよ!


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