紀陽JCBデビットカード徹底分析／年会費・ポイント・キャッシュバック・限度額・保険・銀行サービス・口コミ評判。他のデビットカードと比較してわかったメリットデメリット

紀陽JCBデビットカード

紀陽JCBデビットカードの概要

紀陽JCBデビットカードは、地方銀行である「紀陽銀行」が発行しているデビットカードです。

紀陽銀行は、和歌山県和歌山市に本店を構える地方銀行で、紀陽ホールディングスの完全子会社として営業しています。元々は、和歌山県に本店を構えていた、阪和銀行と、和歌山銀行の2行が和歌山県の地方銀行として営業していましたが、阪和銀行の経営破綻があり、和歌山銀行の親会社である紀陽ホールディングスが吸収合併したことで和歌山県唯一の金融機関になりました。

合併後は、東証一部にテクニカル上場・再上場を果たし、地方銀行としては規模が大きいことでも知られています。和歌山県と和歌山市の指定金融機関である他、大阪府内にも大きな影響力を持っています。2016年には、大阪府内に本店を置く、近畿大阪銀行や、関西アーバン銀行、メガバンクのみずほ銀行を上回る数の企業がメインバンクとなっていることが発表されました。

紀陽JCBデビットカードの特徴には、「年会費初年度無料」「2年目以降の年会費無料条件が緩い」「デビットカード単体型」「家族カード発行可能」「ネットやスマホで申し込みから受け取りまで完了できる」「審査なしで発行可能」「15歳以上が発行可能」「0.1％のポイント付与」「利用金額に応じて最大0.15％のポイント還元を受けられる」「申し込みから2週間程で発行可能」「利用毎にメールで通知してくれる」「海外ショッピング利用時の事務手数料が4.6％」「不正利用補償付帯」「海外ショッピングガード保険付帯」「国内外旅行傷害保険付帯」「限度額は1日10万円~200万円の範囲で設定可能」「海外現地通貨引き出し手数料は4.6%＋110円（税込）/1回」などが有ります。

最大のメリットは2年目以降の年会費無料の条件が緩い点です。年間ショッピング利用額10万円以上、携帯電話の支払いで紀陽JCBデビットカードを利用、カード契約本人の年齢が22歳以下のいずれかが達成されれば、年会費は2年目以降も無料になります。

特徴的なサービスとして、家族カードの年会費も一定の条件下で無料になるという点です。年会費は、初年度無料（家族カード含む）で、2年目以降は本人カード1,000円、家族カード1枚につき500円が発生しますが、本人の年会費無料条件を達成することで、家族カードも同様に年会費無料が受けられます。会員本人の銀行口座に紐づけされたデビットカードで、旦那さんやお子さんのお小遣い管理もカード一枚で一括してできるため、家計のやりくりに便利なカードと言えます。

デメリットは、ポイント還元率が低いという点です。JCBブランドの還元率としては、最低ランクとなる0.1％~0.15％しかポイントを獲得できません。ただし、ポイントといっても、交換率が高いJCBのOkiDokiポイントになるため、有名なポイント（楽天ポイントやTポイントなど）と交換して使うと、実質0.5％のポイント還元率になります。それでも0.5％の還元率は、他のポイント還元型デビットカードに比べるとかなり低い数字と言わざるを得ません。

紀陽JCBデビットカードは、メインバンクを紀陽銀行にしており、家族カードを最大限に活用したいと考えている人にオススメのデビットカードです。

紀陽JCBデビットカードのスペック

人気ランキング	46位
カード名	紀陽JCBデビットカード
発行会社	紀陽銀行
国際ブランド	JCB
カード種類	デビットカード
初年度年会費（税込）	1,100円
2年目～年会費（税込）	1,100円
年会費特典	-
発行期間	2週間程度
キャッシュバック還元率下限	-
キャッシュバック還元率上限	-
ポイント還元率下限	0.50%
ポイント還元率上限	2.50%
ポイント・キャッシュバック情報	一定額以上の利用でポイント50％UP スターバックスポイント5倍 セブンイレブンポイント3倍 海外利用でポイント2倍
1日最大利用限度額	200万円
審査	原則なし
入会資格年齢	15歳以上（中学生を除く）
振込手数料無料特典	-
提携ATM手数料無料特典	-
独自サービス	-

紀陽JCBデビットカードのメリット

• デビットカード単体型
• 家族カード発行可能（1年目年会費無料、2年目以降1枚550円（税込））
• 年会費無料のハードルが低い
• 年会費無料特典条件達成で家族カードの年会費も無料になる
• 海外事務手数料4.6％
• 不正利用補償付帯
• 海外ショッピング保険付帯
• 国内外旅行傷害保険付帯

紀陽JCBデビットカードのデメリット

• 使わないと年会費が発生する
• ポイント還元率が低い
• 国内ショッピング保険が無い
• 国内旅行傷害保険の補償内容が薄い
• VISAに比べ海外での利用可能店舗数が少ない
• 使えないお店やサービスがある（ETCなど）

紀陽JCBデビットカードの年会費

年会費は初年度無料で、2年目以降は1,100円（税込）が発生します。家族カードは初年度無料（何枚でも）、2年目以降1枚あたり440円（税込）の年会費が発生します。ただし以下の条件のどれか一つを達成すると年会費が無料になります。

1. 1．毎月の携帯料金をJCBデビット払いにする（※docomo、au、Softbank）注意：口座引き落としでは対象外
2. 2．ショッピング時のデビット決済で年間10万円以上利用
3. 3．本会員の年齢が22歳以下

2のショッピング時のデビット決済では、本会員のデビット利用金額だけではなく、家族カードを含むデビット利用金額との合計額になるため、比較的早いタイミングで、年会費無料条件を達成することが可能ですね。

紀陽JCBデビットカードのポイント・キャッシュバック

紀陽JCBデビットカードは、カード利用額の0.1％がOkiDokiポイントとしてバックされます。1,000円以上の買い物でポイントが付きますが、1,000円以下の買い物を行なった場合には、月末に端数分が足されてポイントが加算されます。

還元率だけを見るとかなり低いように感じますが、このOkiDokiポイントは他のポイントに高い交換率で替えられるというメリットがあります。Tポイントなどには5：1の割合で交換できます。詳しいポイントの交換率は以下です。

紀陽JCBデビットカードのポイント還元率（キャッシュバック率）の上げ方

紀陽JCBデビットカードのポイント還元率は、基本が0.1％です。前年度（集計期間）の利用金額に応じてポイント還元率が変動するサービスがあります。JCBスターメンバーズというJCBのメンバーズシップサービスの一つで、申し込み不要で受けられるポイントアップサービスです。利用金額毎にステージが決められており、最高ステージでは、60％の還元率アップができます。利用金額とステージ、還元率は以下の表でご確認ください。

またインターネットショッピングで、「JCBオリジナルシリーズパートナープログラム」を利用するとポイント還元率がアップします。JCBオリジナルシリーズパートナープログラムを経由して「紀陽JCBデビットカード」を利用すると最大で6倍の還元率になります。JCBオリジナルシリーズパートナーと還元率は以下です。

※基準還元率0.1％で計算

また、海外ダブルポイントにも対応しており、海外ショッピングで紀陽JCBデビットカードを利用すると、ショッピング利用分のポイントが常に2倍にアップします。

紀陽JCBデビットカードが使える店舗・企業・サービス

紀陽JCBデビットカードは世界各国のJCBマークがついた店舗やサービスに利用できます。ただし、他のデビットカード同様に、後払い方式のガソリンスタンドの給油代や、海外ホテルのデポジット金の支払い、ETCカード発行などはできませんので注意が必要です。

また、海外現地通貨の引き出しにも対応しています。JCBまたはCirrusのマークがついているATMで利用可能です。1回のATM利用につき為替手数料の4.6％＋110円（税込）が発生します。それ以外でも、現地ATMの利用手数料がかかる場合もあります。

紀陽JCBデビットカードの申込条件・審査

• 入会審査：なし
• 発行可能年齢：15歳以上

紀陽JCBデビットカードの発行スピード

デビットカードの申し込みから発行までは、他の地方銀行系デビットカード同様に、2週間前後です。インターネットバンク系デビットカードに比べると発行スピードが少し遅めです。

紀陽JCBデビットカードの限度額

デビットカードのため、口座にある金額が限度額になります。国内外ショッピング利用の限度額は10万円～200万円まで自由に設定できます。初期設定では50万円になっているため、変更する場合には、JCBのインターネットサービス「MyJCB」で変更する必要があります。海外のATMで現地通貨を引き出す場合の限度額は初期設定10万円、最高限度額は50万円です。

紀陽JCBデビットカードの保険

紀陽JCBデビットカードには、不正利用時の補償が付いています。紛失や盗難に伴う不正利用があった場合、届け出した日を含めて60日前から発生した被害額を補償してくれます。

ショッピング保険は海外でのショッピングにのみ対応しています。購入日から90日間、年間で100万円まで紀陽JCBデビットカードで購入した商品の破損などを補償してくれます。ただし自己負担額として10,000円が発生します。

国内外旅行傷害保険も付帯しています。利用付帯ですので、旅行代金などを紀陽JCBデビットカードで支払うことで保険が適用されます。旅行中に起きた事故やケガなどを最高3000万円まで補償してくれます。海外では治療費などの補償が適用されますが、国内旅行の場合は、旅行中の事故による後遺障害と死亡のみに補償が適用されます。その違いに注意をしておきましょう。

紀陽JCBデビットカードの口座特典

紀陽JCBデビットカードを発行すると、紀陽銀行本支店のATM時間外手数料と、キャッシュカードによる紀陽銀行本支店宛振込手数料月三回まで無料になります。ただし、デビットカード発行以外且つ、給与振込口座に指定、年金受取口座に指定、預金残高30万円以上のいずれかを達成する必要があります。デビットカードの契約だけでは、無料特典は受けられないという点には注意が必要です。

紀陽JCBデビットカードの独自サービス

家族カード発行

家族カードを発行できます。初年度は何枚でも年会費無料ですが、2年目以降は1枚当たり550円（税込）の年会費が発生します。家族間で一つの口座に紐づいたデビットカードが持てるため、旦那さんやお子さんのお小遣い管理や、光熱費やスマホ代などの生活に必要な経費を一括で管理できるため、節約の観点からもかなり使い勝手がいいカードと言えます。

年会費無料の条件を達成していることで、家族カードの年会費も無料になるサービスは、地方銀行系デビットカードの中でも珍しいタイプです。家族カードを検討しているのであれば、一番おすすめなカードとも言えます。

海外利用時の引き落としのタイミングが異なる

海外ショッピングで利用する際には、2回に分けて口座引き落としが行なわれる点には注意しましょう。ショッピング時の利用方法は国内と同じですが、引き落としのタイミングは国内と海外で若干異なります。

【海外ショッピング時の引き落としフロー】

1. 1．海外ショッピングの会計時→利用時の為替レートで一時的に引き落とし
2. 2．後日海外の利用店舗からの売上データがJCBに到着した際に、利用時からの為替変動による差額分の引き落とし、または返金が行なわれる

また、ショッピングを行なう現地の通信事情により、決済を待たされる場合もあります。必ず「JCBカード利用控え」を保管しておき、後日の引き落とし明細と照合することをおすすめします。万が一決済内容に間違いがあって過剰請求されている場合の反証書類になります。

利用状況のメール通知サービス

カード発行の際に、JCBのサイトから「MyJCB」というページに接続できます。「MyJCB」にメールアドレスを登録しておくと、JCBカードを利用した際に登録しているメールアドレスに、利用通知メールが送られてきます。 利用通知メールにより、利用状況を把握でき、万が一の不正利用の早期発見にもつながるため、メールアドレスの登録は必ずしておきましょう。

メールの種類と贈られてくるタイミングに関しては以下の表を確認してください。

また、以下の注意点に関しても覚えておきましょう。

• メールの配信要否については、請求確定通知を除き「MyJCB」で変更可能
• システムの計画停止等、一部メール配信が遅れる場合がある
• 一部の加盟店での利用時に、「カードご利用通知」が届かない場合がある。
• 回線トラブルなどにより、紀陽銀行またはJCB にて利用不可原因を特定できない場合は、「カードご利用通知」の「紀陽JCBデビットカードご利用不可のお知らせ」は届かない。
• ドメイン指定などの受信制限を設定されている場合には、下のドメインからのメール受信ができるよう事前にパソコン・スマートフォン・携帯電話の設定を行う必要がある。

紀陽JCBデビットカードの口コミ評判

紀陽JCBデビットカード

8

年会費の安さ・コストパフォーマンス

8.0/10

ポイントや優待のお得さ

8.0/10

発行銀行の特典（ATM手数料・振込手数料・為替手数料などの優遇）

8.0/10

使い勝手の良さ（アプリ・限度額設定・利用明細・マイページ・サポート対応等）

8.0/10

保険（海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、ショッピング保険・・・）

8.0/10